そとがわ編①屋根

そとがわ編 ①屋根

ポリシー : 30年はメンテナンスフリーであること

 屋根は、家の中で最も過酷な運命を引き受けています。 一生の半分は、雨か紫外線のどちらかを浴び続けるのですから。
 雨は一度漏らしてしまえば、家財を痛めるだけでなく、家の構造を腐らせます。 また太陽光の紫外線は、屋根材の表面の分子を激しく揺らし、劣化を促進します。
 その環境で、30年間も費用をかけずに性能を保ち続ける材料とは。 しかも、高価な材料ではなく。 それを探して、明月社の家の屋根は作られています。
 具体的には、以下の3種類の材料から、その家にあったものを選択しています

ガルバリウム鋼板

GL-danmen.gifガルバリウム鋼板に施されたアルミと亜鉛の合金メッキは、比較的海に近い場所でも、45年以上の耐久性をがあるという実験データもあります。 水が溜まるような場所を作らないこと、施工上の弱点を作らないことなどに気をつければ、非常に長持ちする材料です。
 モダンデザインにしたいときには、スッキリとおさまります。材料のもともとの色はシルバーで、そのままでも綺麗ですが、塗装鋼板もあります。塗装面の色あせは避けられませんが、機能性は長期間保たれます。
 価格は、普及品であれば最も安価な屋根の中のひとつです。

コロニアルグラッサ

 これは、日本で一番ありふれた屋根材の、ちょっとだけ高級バージョンです。わずか数万円のコストアップで、塗装の耐久性が格段に向上。30年くらいはほっといても何とかなりそうです。 また、強度もほとんど低下しないようです。
 別名「石綿セメント板」と言われるように、2004年まではアスベストが使われていました。現在はもちろんゼロです。原材料は主にパルプとセメントなので、特に悪さをする材料は、使われていません。
 デザインは、はっきり言って可もなく不可もなくというところ。屋根面をデザインとして主張するのでなければ、おとなしく馴染んでくれます。
 価格は、ガルバリウムと同等です。
glassa.jpgglassa2.jpg

グラスファイバーシングル

shingle.jpg屋根面がよく見えるときに使うのが、この材料です。グラスファイバーとアスファルトを何層にも重ねて、石の粉を表面に吹き付けたものなので、見た感じの質感がとても柔らかく、木の家に似合います。
 輸入製品ですが、日本の防火規格はもちろんOKです。アメリカでは制限付きですが30年補償をしており(日本は10年)、使用実績も多いので安心して使えます。
 価格は、上記二つよりも数万円アップすると思います。